What’s TDA 富士通研究所のTDAとは?

従来の
ディープラーニングでの
課題を解決

従来のディープラーニングは画像データなどで高い性能を発揮できていましたが、生体データや金融データなど変動の激しい時系列データの解析は苦手としていました。 このような変動の激しい時系列データに対して、富士通研究所では時系列データを時間遅れ埋め込みによってプロットしたとき、 描かれる軌跡の形状 (疑似アトラクタ) が時系列データがしたがう生成規則によって変わることに注目しました。 そして、軌跡の図形的特徴をTDAを用いて特徴量に変換することにより、変動の激しい時系列データをディープラーニングで学習する枠組みを開発しました。

時系列データ→TDA DL Framework→利用想定シーン

Fujitsu’s TDA Technologiesでは、TDAをよりよく理解していただくため、
TDAによる「学習」や「活用」の様子を体験することができるクラウドシステムTime Series Shaperを用意しました。

TDAは、さまざまな分野での活躍が期待されています。

  • 行動分類・行動認識
  • 疾病診断・予測
  • インフラ設備管理

TDAの
特徴と強み

時系列データに対してTDAを適用すると、時系列データに内在する法則性に基づいて特徴量を抽出するため、時系列データに含まれるノイズに対して頑健であるという特徴があります. また、複雑な変動をする時系列データでは波形をプロットしただけでその特徴を見出すことは困難ですが、TDAではこのような時系列データからも有効な情報を抽出することが可能です。

2段階で変換

時系列を2段階で変換

TDAを活用する際には、2つの段階を経て時系列データから特徴量を抽出します。

  • 時系列データを時間遅れ埋め込みしてプロット:時系列が従う生成規則が図形化
  • 描いた軌跡にTDAを適用し特徴量を抽出:軌跡の図形的特徴をベクトル化

TDAの強み

個人差に強い/ノイズに強い

TDAを用いた時系列データ分析の強みとして、従来の時系列データ分析技術に比べて以下の4つの点が挙げられます。

  • 時系列データの分類や異常検知で活躍する
  • 複雑な時系列データの詳細な特徴を機械学習で扱いやすい形式で取り出す
  • 個人差・個体差が多いデータに有効
  • 外れ値といったデータに含まれるノイズに頑健