CASE 2 事例紹介:脳波を用いた せん妄解析類
研究概要
- 背景と目的:
-
せん妄とは突然発生する意識障害のことです。せん妄が発症すると、体が無意識のうちに動いてしまい、転倒などによって思わぬ怪我につながる恐れがあります。
この状況を回避するため、脳波のデータからせん妄の状態を早期に検出して怪我をしないよう対策をとれるようにする必要がありました。
また従来、脳波を測定してせん妄を高精度に検出するには多数のセンサーを頭部につける必要があるという問題もありました。 - 行った分析:
- 頭部の一か所につけたセンサーのみで取得した脳波データをもとにTDAで特徴量を抽出し、せん妄状態か否かを判定する機械学習モデルを構築しました。
- 結果:
- 従来の解析法と比較して見逃し率を半減することに成功しました。TDAを用いることで、少数のセンサーによるせん妄の早期検出に貢献できるようになりま す。